牛乳と猫スーツ。




「キャアアア〜〜!!」





「うわっ!?ご、ごめんなさい!」




慌てて麗花から離れる直樹。








「お嬢様〜!!」




ログハウスから、この赤道直下の暑さにも関わらず、スーツを着た男が走ってきた。







「この悪漢め!くらえ、執事流術(しつじりゅうじゅつ)、アサルトライフル!!」




どこからかマシンガンを取り出す。







「銃!?執事流術とか関係なくね!??」





「黙れ悪漢!!死んで償え〜!!」




銃の安全装置外して、トリガーを引く。







ドガガガガガガガッ!!



轟音が鳴り響くが、すぐに鳴り止む。








「悪いな、総一郎(そういちろう)。こいつは私の大事な後輩なんだよ。」



直樹の前に猫スーツを着た蓮が立っていた。




アサルトライフルの弾を近距離で浴びたにも関わらず、猫スーツには傷1つなかった。






各関節からプシュッと空気が出て、猫スーツの頭が外れ、背中が縦に大きく開き、黒のビキニを着た蓮が出てくる。







「こ、これは蓮殿!私としたことが、お嬢様の大切なご親友に銃を…。」



片膝をついて頭を下げる。








「いいんだよ、もともと私が投げ飛ばしてしまったのが悪いんだ。」





「か、会長?」




直樹がようやく目を開けると、ちょうど目の前に形のいいお尻があった。




「ぐふっ!?」




鼻血を噴き出して、直樹は倒れた。