【無人島・反対側】
そこには大きなログハウスがあった。その近くの浜辺で赤いビキニを着た女の子が海から上がってきた。
「ふぅ。休暇と言っても、つまらないわね。」
髪が濡れて、いつもの縦巻ロールではなく、軽いウェーブのようになっている金色の髪。
セントリー女子学園、生徒会長の麗花である。
彼女は連休を利用して別荘に来ていた。麗花は休みの日でも仕事をしていて、まったく休まないので最近周りから休めと言われているので、休みの日は全国にある別荘で過ごしている。
「うわぁぁぁ〜〜〜!!?」
「ん?」
声が聞こえて、上を見上げると巨大なサメが落ちてきていた。
右足を砂浜に力強く踏み込むと、青龍円月刀が回転しながら飛び上がる。
「天条流、花吹雪。」
超高速、連続の斬撃が真空の刃となりサメを切り刻む。
切り刻まれた肉片や血が、まるで舞い散る花びらのように落ちる。
「あああああ〜!!」
「え?」
ドンと何かとぶつかり、麗花が倒れる。
「何かクッションがあって助かった。」
サメと一緒に飛ばされた直樹が体を起こそうとする。
ムニョ。
何か柔らかいものが右手にある。さらには左手に赤い布があった。恐る恐る下を見る直樹。
「……………。」
「麗花……さん?」
そして目線を下げると、女の体の蓮といい勝負ができそうな形のいいメロンがあり、1つは直樹の手によって形が崩れている。
