海鳥の鳴き声、黄金に輝く砂浜、心地良く吹く潮風、透き通った海、直樹達は自分達以外誰もいない無人島にいた。
「まさか福引きで無人島2泊3日、団体様ご招待券が当たるとは…。」
未だに夢じゃないかと思っている、青いトランクスの水着を着たこの少年は見事福引きで1等を当てた阿部直樹である。
「悠斗〜!」
「真里香〜!」
どっかの低級ドラマのワンシーンのようにピンクのフリルが付いたビキニを着た真里香と迷彩柄のトランクスの水着を着た悠斗が追いかけっこをしていた。
「トンネルやりましょう〜アヤカ、ユウカ!」
「やるやる〜!」
「やりましょう!」
青いビキニを着たエリーゼと、白のビキニとフリルスカートの水着を着た彩華、白のワンピースの水着を着た優華が砂で山を作り、穴を掘っていた。
「それじゃ、俺は食材集めに釣りをしてこよう。」
「私はペンションの掃除と近くを散策するわ。」
黒のトランクスの水着と薄手の青いパーカーを着た次狼が釣り竿とクーラーボックスを持って磯の方へ、黄色のワンピースの水着に白のパーカーを着た雪がペンションへ歩いていった。
ペンションと言っても、誰もおらず、全てセルフである。