「まずは南の動きはどうだ?」




「2番隊より報告です!南全体に動き無し、特に鳳凰はまったく動く気配無しです!」




一歩前に出て、睦美が休めの構えで話す。






「動く気配が無いか…。やはり円が動かなければ周りは動かないか。他に報告は?」





「特にありませんです!」




「そうか…警戒レベルを1つ下げる。監視対象を全体から鳳凰のみに変更、これでこの議題は終了する。」






「はっ!」




敬礼して、睦美が元の位置に戻る。






「次に政府の動きは?」





「1番隊より報告!壊滅した施設は完全に放棄した模様。そして監視対象の輸送隊は会長の予想通り、無名大橋(むめいおおはし)に移動を開始するようです!」




睦美と同じように前に出て話す伊織。






「ふむ、予想通りか、これで菫達を移動させずに済むな。よし、こちらも警戒レベルを1つ下げる。監視対象を全体から大施設に変更、この議題を終了する。」





「はっ!」




伊織が元の位置に戻ると同時に蓮が立ち上がる。