牛乳と猫スーツ。




「なんだ?」





「ぬいぐるみ…持って行っていい?」





「大量に持ってこなければいいよ。」





………………………。





……………。





……。







【蓮の部屋】





「こんなもんか。」





直樹の放課後の修行を終えた蓮は部屋を掃除していた。





別に散らかっていた訳ではないが、蓮はあまりこの部屋を使わないので、ホコリなどが溜まっていることがあるからだ。





この部屋は直樹達が使っている部屋の、およそ2.5倍ある。




直樹達の部屋も十分広いが、この部屋は異常である。代々生徒会長になった者に受け継がれるのだが、蓮は広すぎて落ち着かないらしく、何か物を作ったり、1人になりたい時以外は使わない。






「にゃ。」「にゃ〜。」




ここが俺達の場所だと言うように、クロアとシロウが掃除してピカピカになった黒色のソファを陣取る。





「爪は立てるなよ。クロア、シロウを見ておいてくれ。」




「にゃ〜、にゃにゃ〜!」



そんなことしないよと抗議するように鳴くシロウだが、クロアに前足で頭を押さえられると大人しくなる。





「にゃ。」




任務了解しましたと言っているかのように短く鳴くクロア。





「ありがと、クロア。」




そう言って、食材の補充のために、蓮は買い物に向かった。