「ごめんなさいでしたぁ〜!!」
土下座して謝る彩華。
「まあいい。太ってしまったんだからしょうがない。とりあえず、そのヘソ出しはどうにかしないとな。」
蓮はタンスを開けて、ブレザーを取り出して彩華へ投げる。
「いいの?」
「いいよ。ちゃんと着ろよ、羽織るんじゃなくてボタン留めとけ。」
「は〜い!………うわっ、ブカブカだ。」
彩華がブレザーを着るとスカートまで隠れてしまった。
「サイズ間違いで届いたんだけど、一応もらっといた物だ。俺が着てもデカいんだよソレ。」
「へぇ〜。でも兄貴、女子用のブレザーあるんじゃないの?」
「あれは今部屋に片付けてあるんだ。それで我慢しろ。」
「我慢するって言うか、こっちの方がいいよ〜!」
嬉しそうに彩華が飛び跳ねる。
「そうか。さてと、それじゃ、今日から俺の部屋に来い。」
蓮は椅子に座りながら言った。
「なんで?」
「俺が食事管理するからだ。」
「え〜!?ヤダよ!どうせレタス一枚とかでしょ!!」
ジタバタと体を大きく動かして抗議する。
「レタス一枚って、ボクサーの減量じゃないんだが…。お前は偏りすぎるんだ、バランス良く食べれば問題ない。ちゃんとした料理を食べさせてやるだけだよ。」
「わかったよ…。でも条件が1つあるんだけど。」
