【1年2組】
朝のHRにギリギリだったので、彩華は1限目が終わってから聞いてみることにした。
キーンコーンと授業終了のチャイムが鳴ると、彩華は素早く直樹に近付いた。
「直樹くん。」
「ん?どうしたの?彩華さん。」
直樹は次の授業の準備をしながら言った。
「直樹くんとKONISIKEとマヅコ・デラックスの3人しかいない世界なら、直樹くんはどっちと結婚する!?」
「は?」
直樹は訳が分からないといった顔をする。
「どっち!KONISIKE?マヅコ・デラックス?どっちなの!?」
「いや、意味が分からないんだけど…。というか、その2人は男なんだけ――――」
「どっち!!!」
ドンッと机を叩く彩華。クラスメイト達が音の方を一瞬見るが、直樹と彩華だったので自分達の会話に戻る。
「切腹するよ…。」
「(切腹!?ということは…つまり!)」
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「世界に2人だけになって、3日か。」
「モグモグ……もう食べ物無いね。モグモグ…。」
「うん。彩華さんが全部食べたからね。」
「直樹くん…モグモグ…私と結婚してください…モグモグ…。」
まん丸になった彩華が食べながらプロポーズした。
「そっか。なら俺、切腹するよ。」
ブシュッ!
落ちていた包丁で腹を切って、バタリと直樹が倒れる。
「直樹くん!うわぁぁっ!?」
急に立ち上がった彩華はバランスを崩して倒れる。
