「やめてください!」




菫の手から逃げて、優華の後ろに隠れる。





「こんな変わり果てた姿を見たら、あの子が何と言うか…。」




「な、直樹くんは見た目で判断しないですよ!」




「私は直樹くんとは言ってないが?」





ニヤッと笑いながら菫が言う。






「くっ……。」




「そうか、直樹くんは見た目で判断しないか。」




「そう!きっとそうだよ!」




「なら彩華、君に問題を出そう。」




真剣な目で彩華を見る菫。





「な、なんですか?」





「君とKONISIKEとマヅコ・デラックスの3人以外の人間が世界から消えた。君はどちらと結婚する?」




「え?えっと…。結婚しない…。」





「フフッ。なら直樹くんも君とは結婚、もとより付き合うハズがない!」



ビシッと彩華を指差す。




「そ、そんな…。」




ガクッとうなだれる彩華をよそに、菫は笑いながら階段を上がっていった。





「姉さん、大丈夫?」




「嘘だよ…。直樹くんが…。こうなったら本人に聞いてみよう!」