【彩華と優華の部屋】
コタツに入り、テレビを見ながらお菓子を食べる彩華。
「あははっ!この番組おもしろいよ、優華〜。」
ポテチを食べ終えて、うみゃ〜棒へ手を伸ばす。
「姉さん、お菓子ばっかり食べてると体壊すよ?」
お茶を持ってきた優華は溜め息混じりに言う。
ここ最近、彩華はお菓子が主食のような食生活を送っていた。
「だっていっぱいあるし。」
彩華の後ろには大量の段ボールが置かれている。たまたま送ってみた懸賞が当たり、お菓子一年分が届いたのだ。
「はぁ…。大丈夫かな〜?」
お茶を飲みながら、姉の体を心配する優華だった。
………………………。
……………。
……。
そんな生活が続いたある日のこと。夜遅くまでゲームしていた彩華がなかなか起きず、部屋で朝食を食べた2人は学校へ行く支度をしていた。
「姉さ〜ん?遅刻するよ〜。」
鏡を見ながらドクロが付いたゴムで、髪型を小さなポニーテールにする優華が隣の部屋にいる彩華に言った。
「うん。ちょっと待って〜。」
上の制服を着る彩華。
「ん?」
なんとなく違和感があるが、気にせずにスカートをはこうとする。