「雪。俺はあの危険な乗り物を破壊する。異論は?」
「異論?無いに決まってるでしょ…。でも破壊する前に、蓮を私に引き渡して。最近拳が疼くはずね…だって殴ってないんだから。あは、あはは、あはははははっ!!」
高笑いする雪。
「行って!次狼!!!」
「了解!」
次狼は全速力で蓮達の後を追った。
【売店】
「おばちゃ〜ん、チュッパポップス2つ〜。味はお任せで。」
「あいよ、百万円ね!」
「釣りはいらねぇぜ!」
百円玉を売店のおばちゃん渡す蓮。
「直樹、ヨーグルトとプリンアラモード、どっちがいい?」
「ヨーグルトで…。」
疲れた顔をした直樹が小声で答えた。
「ふむ。なかなかいいチョイスだな、俺も好きだぞヨーグルト味!」
包み紙を取って、直樹の口に棒付き飴を入れる。
「プリンアラモードか〜!おばちゃんもいいチョイスだぜ!」
「ありがとよ。それよりいいのかい、蓮ちゃん。次狼ちゃんが走ってきてるけど。」
「あん?」
飴をくわえながら後ろを振り返る。
少し遠くの方に、両手にマシンガンを持った次狼が鬼の形相で走ってきていた。
「うわっ、ヤベ!掴まれ直樹!」
「ちょっと、会長!?」
慌てて蓮の腰に手を回す直樹。
「なっ!?直樹…。まさかお前までっ!!?」
