「すごいのは分かりましたから、止めてくださ〜い!!」
蓮にしがみつきながら直樹が叫ぶ。
「あはははっ!バカか直樹、俺がこの程度のスピードで満足すると思ってるのか?」
「ま、まさか…。」
その時、直樹は理解した。ボタンは3つ、青、黄、赤、これは色によってスピードが速くなるのだと。
「さあ、スピードアップだぁ〜!!」
ポチッと黄色のボタンを押す。
ブシュ〜ッと排気ガスを噴き出して、パンダ号・改はスピードアップする。
「よ〜し!校内見回りだ!これも会長の仕事だからな!」
蓮はハンドルを回して、校舎へと侵入した。
【生徒会室前】
「校内にはいなかった。」
「ご苦労様、次狼。後は寮だけね。」
次狼と雪が生徒会室前で話をしていた。
「あ〜はっはっは!!」
どこからか聞こえてきた笑い声。
「「この声は…。」」
2人同時に言う。
ビューンと2人の間を何かが走り去った。
「ピンクとはかわいい色をはくようになったな〜雪〜!」
走り去った主の1人が、風に舞い上がったときに見えたスカートの中の布の色を大声で言った。
