牛乳と猫スーツ。




「直したんですかコレ。」



「おお!前は遊べなかったが、やっとコイツで遊べるぜ!さあ、直樹後ろに乗れ!!」





蓮がパンダの乗り物にまたがって後ろのスペースを指差す。






「は、はい…。」




とりあえず少し遊んで仕事に戻ってもらおうと思い、直樹は後ろに乗った。




直樹が後悔するのは数分後のことである。






「よっしゃ!さて、行き先は中央玄関だな。」




蓮がポケットから取り出したリモコンを押すと、部屋全体が動きだす。





「な、なんですか!?」





「中央玄関の真上に移動中だ。」




ガコンと音がして、部屋の動きが止まる。そして目の前の床半分がすべり台のように下斜めに傾く。





「しっかり掴まってろよ直樹!」




「え?」




「パンダ号・改、発進!!」




最初のときには付いていなかった、頭にある左から青、黄、赤の、色で分けられた3つのボタン。その3つの中の青のボタンを押す。





キラーンとパンダの目が光り、おそらく肛門の位置から排気ガスを出して、異常なスピードで進み出した。





「えぇぇぇ〜っ!!?」




異常なスピードと斜面が合わさり、高速で進んでいくパンダ号・改。






【学生寮・中央玄関】



天井が開き、すべり台のような物が出てくる。その数秒後にパンダ号・改が下りてきて、そのまま外に出る。




「あ〜はっはっは!!どうだ直樹、すげぇ〜だろ?」