牛乳と猫スーツ。




「あ〜はっはっは!」




聞き慣れた声が部屋の中から聞こえてきた。





「やっぱりか…。」




ドアを開けて中に入る。





【学生寮4階・蓮の部屋】




「ついに!ついに完成したぞ!!」




顔にオイルつけた蓮が子供のように嬉しそうに笑っていた。





「何やってんですか、会長…。」





「ん?直樹か、遅かったな。」




蓮は驚きもせず、さらには直樹が来ることを知っていた。





「なんで俺が来ることが?」




「あれ見てみな。」




蓮が指差す先には2台のモニターがあり、そこには直樹が入ってきた場所と、もう1つはおそらく女子寮側の場所が映っていた。






「なるほど…。あ、そうだ!会長、雪さんが生徒会室に来てくれって言ってましたよ。」





「バカか直樹。俺は遊ぶのに忙しいんだ。」




「いやいやいや、仕事終わってからにしてくださいよ…。」





「次狼や雪みたいなこと言うんじゃねぇ〜よ直樹。それより見ろ!生まれ変わったコレを!!」




蓮の前には先日、怒った次狼に壊されたパンダの乗り物が新品のように修復されていた。