「俺達はねこねこ団だ!君のルームメイトから依頼が届いた。最近学校に行かずに引きこもっているらしいな、悩みがあるなら俺が聞いてやる。」




はたして武器を持って入る必要があるのかわからない仕事だが、蓮達はこの1年男子生徒の部屋を占拠した。







「…………。」




次狼に銃を、菫に刀を、向けられて、男子生徒が手を上げる。






男子生徒の前にはノートパソコンがあり、ヘッドフォンをつけていた。





「なんだ、いたって健康そうだな。悩んでいる顔でもない。なぜ登校しない?」




蓮が腕組みしながら男子生徒に尋ねた。






「いえ、あの…その。」




男子生徒はどう説明しようかと、うつむいてしまう。






「ああ、なるほど。」




「うわぁぁ!?」




いつの間にか男子生徒の背後に回った菫がパソコンの画面を覗き込んでいた。






「この少年は誰もいなくなる授業中を見計らって、自分の欲望をゲームに求めて発散していたわけだ。」




菫の言葉に次狼と雪が、男子生徒がやっていたことがわかって溜め息を吐く。






「なるほど。確かにストレスが溜まれば犯罪に走る者が多い時代だ。しかし殺しはダメだからな、それをゲームで解消できている君は素晴らしい。」





ただ1人、少し違った解釈をした蓮が頷きながら言った。






「蓮、ここは私に任せてくれ。」





「よし、任せる。」




蓮の了承を得た菫が男子生徒に近づく。






「こんなゲームより、お姉さんが手取り足取り教えてあげよ――――いっ!?」