「菫。メモを頼むぞ。」
蓮が手帳を菫に渡す。
「任せておけ。」
蓮が先に歩き出し、遅れて優華が歩く。
蓮が相田の前を通り過ぎようとしたとき。
「お兄ちゃ〜〜ん!」
優華さんがスキップしながら言った。
「なんですか?アレは…。」
直樹は菫に聞いた。
「相田が妹に萌えるかどうかを調べる実験だが?」
意味がわかんねぇ、と直樹は呟く。
「お兄ちゃ〜ん、待って〜。」
「あはは〜。こっちだぞ〜、優華〜。」
2人がスキップしながら追いかけっこしている。
「(ヒドイなコレは…。)」
こんなクオリティで食いつくわけがないだろうと、相田の方を見ると。
「めっさ食いついている〜!!」
相田がスゴく食い入るような目つきで見ていた。
「ロリ好きには、妹萌えがワンセットか…。」
菫が手帳にロリと書かれた横に妹萌えと書いていた。
2人が戻ってくる。
「これでデータは集まった。明日までにまとめるから、今日はこれで解散だ。」
何をまとめるのだろうか?
………………………。
………………。
………。
【次の日。】
