「恐らく沙織の足元に制御装置が埋まってるはずだ。それを潰せば彩華もエリーゼも助けられる。まったく…世話のかかる姉だぜ。」
どうやら黒優華は彩華を敬っていないようだ。
「それじゃあ俺が沙織を引きつけるから、優華さんは装置の破壊を頼むよ。」
「しょうがねぇな、やってやるよ。でもな直樹…。」
ガッと直樹のネクタイを掴み、自分の近くに引き寄せる。
「イチャつくんじゃねぇぞ?」
「わ、わかってるよ…。」
「そんなに胸がデカい方が好きかよ…。」
「いや、そんなことはないけど。」
「うわぁぁ!?なに盗み聞きしてんだよっ!早く行けやコラァ!!」
心の中で呟いたつもりが声に出てたらしく、直樹に聞かれたことと否定してくれたことの、恥ずかしさと嬉しさが混ざりながら驚いて、直樹の尻を蹴る黒優華。
「直樹といると、どこか懐かしい感じがして胸の辺りが変になる…。ああっ、クソッ!イライラするぜ!戦いで発散してやる!!」
黒優華が少し迂回するように走り出す。
次々に放たれる矢を避けながら直樹が沙織との距離を縮める。かなり近かづかれた沙織は矢を放つのを止めて、弓についた刃を使い、接近戦に切り替える。
振り下ろされた弓をかわして、直樹は沙織の腕を掴む。
「よくやったぜ直樹!」
迂回して後ろから来た黒優華が刀を地面に突き刺す。
