牛乳と猫スーツ。




直樹達は横に並ぶのを止めて、優華を先頭に一列に走る。





優華は何本も飛んでくる矢を、走りながら刀で斬り落としていく。








「さすがは菫の弟子だな、なら私も全力で相手をしよう。」





沙織が血管が浮き出るくらいの力を手に込める。






「みなさん、散開してください!」





沙織から何かを感じ取り、優華が3人を散開させる。








「我が矢は槍の如し、止められるなら止めてみろ!グングニル!!」




尋常ではない速さで矢が赤黒いオーラを纏い、優華に向かって飛ぶ。







「神の槍ですか。受けて立ちます!」





立ち止まった優華はまるでビリヤードのキュー・スティックを持つように刀を構える。







「龍堂破現流・一刀突き型(いっとうつきがた)、龍波砲刀(りゅうはほうとう)!!」




限界まで引いた右腕を一気に撃ち出す。





ガンと重低音が響き、矢と刀が衝突する。しかし矢は勢いを失わずに刀を押し続ける。







「う、うっ…。押し負けてしまう…。」




じりじりと徐々に矢に押されていく。もう限界だと優華が思ったとき…。






「うおおりゃあああ〜!!」





直樹が優華が持つ刀の柄尻に拳を撃ち込む。その強い衝撃を受けて、刀は矢を弾き飛ばした。







「バカな……。」




信じられない光景を見た沙織が立ち尽くす。






「さおりん!よそ見は〜!」





「ダメですヨ!!」




左右に大きく展開していた彩華とエリーゼが沙織を挟撃しようと飛び出る。