「新生徒会メンバーじゃないけどね。彩華さんには協力してる。」
「蓮の近くにいる君ならわかるだろう?生徒会長には力がいるんだ!」
「力ならあるじゃないか。」
「え?」
直樹の言葉に沙織は困惑したような顔をする。
「俺達が力だ。」
「何をバカなことを!引っ張っていく人間が他人に引っ張ってもらうなど!」
「それのどこがダメなんだ?完璧な人間なんていない、会長だって次狼さん達に頼ってる時もある。繋ぐ手はあっても、差し伸べる手を持ってる人は少ない、それは才能だ。だからそんなすごい力と同じ理想を持ってる彩華さんに俺は協力する!」
「(彩華の才能…。蓮、これが君が言っていた力か…。)」
【昨日、魔の森・湖】
湖に移る月を眺めるように、蓮と沙織が座っていた。
「蓮、なぜ彩華の生徒会作りを止めないんだ?あの子が特別な力を持ってるとは思えないが…。」
「彩華の力か?俺よりすごいぞ。俺は手を伸ばす者にしか手を差し伸べない。だが彩華は違う、自分から手を差し伸べる。すると、いつの間にかあの子の輪に入ってるんだ。確かめたかったら戦ってみるといい。」
………………………。
……………。
……。
「なら証明してくれ、君達が彩華の力になるかどうかを!」
大きく後ろにジャンプして、始めにいた場所に立つと、矢を一度に4本つがえて戦闘体制をとる沙織。
「勝つよ、優華さん!エリーゼ!」
「はい!」
「やってやるデ〜ス!」
3人が横一列に並ぶ。
