優華が戻ってきていた。



「む…胸が無くて…。……すみません!!」




優華が泣きながら逃走。






「ご、誤解だぁぁぁぁああ〜!!」




「キミは乙女心がわからないのか?」





いつの間にか座敷を広げて、菫はお茶を飲んでいた。






「えっ!?落ち込んでたんじゃ……。」





「私があんなことで落ち込むと思うのか?それより早く優華を探して連れてきてくれ。」




バリッとせんべいを食べながら菫が言う






「(ハメられた…。)」




言いたいことは山ほどあるが、今は優華の方が先だ。




部室で泣く優華を見つけ、説明してなんとか機嫌を直してもらった。






「戻りました……。」




かなり疲れている直樹。




「遅かったな。」




蓮が座敷に横にながら言う。






「優華も戻ってきたし、最終実験に入ろう。」




先程の木の影に隠れる。




後ろでまた蓮が優華と何か話している。