彩華は抜け出せないままでいた。
「うわぁ!?」
急に上から飛んできた数本の矢をなんとか避ける。しかしその矢にはワイヤーが付いており、いつの間にか体を拘束されていた。
「動けない…。」
どんなにもがいてもワイヤーは外れない。
「この程度で生徒会長になるつもりか?蓮には程遠いな…。」
溜め息を吐きながら呟く。
「当たり前でしょ。私は兄貴じゃない!私は自分が決めた道を行くだけなんだから!」
「君は直線過ぎる。もし生徒会長になったとして、一体どれだけの人に迷惑をかけるか考えないのかい?」
「なら、さおりんが仲間になって教えてくれればいいじゃん。」
「……………。」
沙織は何も答えずに、矢をつがえる。
「実戦と言ったはずだ。君はもうチェックされている…。」
「まだ負けてないよ〜だ!」
笑いながら舌をべ〜っと出す彩華。
「一度は迷ったが、この戦いで確信した。やはり生徒会長になる者には力が必要、ただ手を取り合うだけの君には無理だ。」
ギュッと弓を持つ手に力を込める。
「殺しはしない、だが夢は諦めてもら―――ッ!?」
何かに気づいて、沙織はバックステップする。すると、今さっきまで沙織いた場所に銃弾が当たる。
さらには無数のファ○ネルが彩華の右足が埋まっている地面を攻撃して、ようやく右足が地面から抜け出せた。
