「行くな!!」
その声にビクッと驚いて、真里香が止まる。振り返ると蓮が腕組みしながら立っていた。
「会長、だって彩華が!」
「お前は、あの子が作る生徒会に入るのか?」
「私は…入りません…。」
「なら手を貸すことは禁じる。これは会長命令だ!」
今まで見たことのない蓮の顔に、真里香は驚く。
「でも、このままじゃ彩華が…どうしてこんなときに直樹達がいないのよ!」
「俺が外の仕事を与えた、あの子が望んだことだからな。」
「彩華が?」
真里香は信じられないという顔をする。
「あの子から1人で戦いたいなんて聞けるとは思わなかった。たがこれは強さじゃない……これがあの子の弱さだ。繋いだ手を離すことほど愚かなことはない。」
「わかっているなら、どうして―――」
真里香が言いかけたときに悠斗が間に入って首を横に振る。
「悠斗…。」
「わかっているからこそだ。それに直樹達のこともわかっているんでしょ、蓮さん?」
「フッ…。お前にしては鋭いな。」
そして3人は目線を戻す。
