牛乳と猫スーツ。




「揉む?」





ムニュッと自分の胸を持ち上げながらエリーゼが聞いてくる。


いきなりだったので咳き込んでしまう直樹。









「ほ、ほら!エリちゃん、お肉だよ〜!サッパリしたポン酢と出会った肩ロースだよ〜!」





まるで猫じゃらしであやすように、エリーゼの前で箸で掴んだ肉をユラユラと揺らす彩華。









「直樹さん、それ以上見ると……目、刺しますよ…。」




笑顔のまま、ドス黒いオーラを出して、箸を逆手に持つ優華。その箸はキラリと刃物のように光ったと、後に直樹は語っている。








「なんで直樹に同意求めてんのよ!あんたに聞いてるんでしょ〜が!」





「まあまあ、これでも食えよ真里香。ほれ、あ〜ん。」





真里香に怒鳴られながらも、悠斗が魚の身にタレを付けて、真里香の口に近づける。









「(こ、これは!?夢にまで見た『あ〜ん』のシチュエーション!これこそ交際の醍醐味!!)」




パクッと食べる真里香。









「おいしいじゃない…。」



顔を赤くして言う真里香を見て、悠斗はニカッと笑う。






その後も、ワイワイ楽しく食事した6人だった。




食べ終わる頃には11時になっていた。6人は外に出て、神社へ向かった。