牛乳と猫スーツ。




「この雪が積もってる中、何してるんだか…。こいつサイズの小さいブラしてるから、そのせいだろう。」



かなめがもぞもぞと彩華のシャツに手を入れて1秒後、何かを直樹に投げた。






ふわりと飛んできた『何か』を直樹はキャッチする。



その『何か』は黒と白の縞柄のブラジャーだった。






「は?」



直樹の思考が停止する。





「優華にも言っておいたんだがな…。まだまだ成長するんだから、彼氏のお前から定期的に測定に来るように言っておけ。」





「なんじゃこりゃ〜!!って、1秒でよくブラジャー外せたな!」




「やり方、教えてほしいのか?」





「結構です!後、俺は彼氏じゃない!!」




「そうか、それはすまなかった。」




かなめはキャスター付きのイスに座り、また煙草を吸い始める。





「う〜ん?」



サイズの小さいブラが外れて楽になったからか、彩華が目を覚ました。






「あれ〜?なんで保健室?」



目をこすりながら体を起こす彩華。





「彩華さん、大丈夫?」




「直樹く………ん…?え?」





直樹が手にしているブラを見て、彩華は自分のシャツの中を確認する。





「い…いやぁぁぁぁあああ〜〜!!」




「ぐはぁぁっ!??」




悲鳴を上げながら、彩華は右ストレートを放ち、直樹をノックアウトした。