「うわぁぁ!?彩華さんが倒れた〜!!」
直樹が急いで彩華に駆け寄る。
「貧血かしら?」
「拾い食いでもしたんじゃね?」
「お前らのせいじゃぁぁぁ〜!!」
………………………。
……………。
……。
保健室へ続く廊下を、彩華を背負った直樹と悠斗、真里香が歩いていた。
「あれ?優華さんとエリーゼは?」
直樹が後ろにいる2人に尋ねた。
「エリーゼと優華なら、難しい話してたから置いてきたぞ。」
悠斗が窓の外を見ながら言った。
「そっか。ところで保健室の先生ってどんな人だっけ?」
「俺は知らねぇ。」
「なんで知らないよ…。身体測定のとき会ったでしょ?」
溜め息混じりに真里香が言う。
「いや、見てないよ。全部、教科の先生だったし。初めて来た時もいなかったし。」
「女子だけじゃね?スリーサイズとかあるだろ。」
「ああ、そういえばそうね。」
そんな話をしていると、保健室にたどり着いた。
