「なんだ…あれ。」
「すごいブッ飛んだ人達だね…たぶん頭のネジが飛んでるよ、というかバカだと思う……。」
「ストレートに言い過ぎだよ彩華さん…事実だけど。」
珍しいモノを見たら、テンションが上がる彩華ですらさげすむ目で見ている。
「ようやく帰ってきたぜ、直樹!」
男子生徒が親指を立てながら言った。
「えぇぇ!?何で俺の名前を?」
「え?直樹くん、アレの友達なの……。」
「いや、知らないし!アレと同じような目で見ないでくれよ彩華さん!」
全力で否定する直樹。
「なんか俺達、珍獣扱いされてないか?」
「私達のイカした仮面に驚いてるだけじゃない?」
「とりあえず仮面を取ってみるか。」
「そうね。」
馬のマスクをかぶった2人が話し、マスクを外す。
「悠斗!?」「真里香ちゃん!?」
直樹と彩華が驚きながら名前を言う。
マスクかぶっていたのは悠斗と真里香だった。風紀委員の合宿から帰ってきたのだ。
「どうしたのよ彩華、ちょっと見ないうちに顔に精気無くなってるわよ〜。」
「直樹も少し痩せたんじゃね?」
驚く2人を見て大笑いする悠斗と真里香。
変わり果てた友人を見て彩華は口を開けて震えていた。
「大丈夫?彩華さん。」
心配した直樹が彩華に近づくと、彩華が倒れた。
