倒れてきた高いビルが戦車を全て押しつぶし、逃げ惑う敵も崩れたビルによって逃げ道を失う。
途中で別れたアル達に爆弾をビルにセットさせておき、戦車の位置を知るために自分を囮にしたのだ。
「一カ所に集めたのが運の尽きだ。」
ジャケットから銃(M92F)を抜き、撃つ。
「クソッ!アイツを殺せ!」
敵が銃を乱射してくる。
ピロピロッとケータイがなった。
「もしもし?」
『ああ、会長。直樹です。』
直樹からだった。
「どうした直樹?」
『今何か仕事してるんですか?』
「いや、ゲーセンでシューティングゲームしてるだけだが?それより何かあったか?」
雨のような弾をかわしながら銃を撃って、敵の武器を吹き飛ばしていく。
『俺…もっと強くなりたいんです。』
「急にどうした?今でも普通より上くらい強いぞお前は。」
本当に急な話で、蓮は少し驚く。
『今のままじゃダメなんです!会長みたいに…みんな守れるくらい強くなりたいんです!!』
「俺みたいにか…。」
