「ん?テメェ…まさか!?」
「私の直子に手を出すなぁ〜〜!!」
ボギッと音が男の右肩から聞こえ、力無く男の右腕が垂れ下がる。
直樹が振り返ると、隠れていた彩華の踵落としが決まっていた。
「許可なく乳揉んでんじゃねぇ〜よ!私もまだなのに!!」
彩華の回し蹴りを食らい、男は仲間の近くに吹き飛ぶ。
「大丈夫かい、私の乳は!?」
むにむにと彩華が直樹の胸を揉む。
「やめい。」
軽く彩華の頭にチョップする。
「に、逃げろ〜!」
男達が装甲車に乗り込んでいた。
「道を開けなさい!!」
その声と同時に、忍が直樹と彩華の手を掴んで道の端に引き寄せる。
その刹那、道の中心一直線を衝撃波が走り、装甲車に当たって、それは宙に舞った。
衝撃波が走ったきた方を見ると、麗花が立っていた。
その手には三国志に出てくる青龍円月刀が握られていた。白の柄に金の装飾があり、麗花の高貴なイメージとよく合っている。
「あはは…すごいな麗花さん。」
その後、警察が駆けつけ、男達は連行された。
「うちの生徒を助けてくれてありがとうね、直樹くん、彩華ちゃん。」
「いえ、当然のことをしただけです。」
彩華に抱きつかれながら直樹が言う。
