「師匠!?」
「彩華、課題は?」
「は、はい!潜入と偽装にします!!」
いきなり立ち上がり、おそらく適当に2つを選んだ。
「なるほど。偽装して潜入…悪くないね。で、どこに潜入するの?」
「セントリー女子学園に潜入します!」
おそらく近場を選んだ彩華。
「レベルの高い場所を選んだわね。」
「直樹くんを女装させて潜入させてレポートにまとめます!」
「それはおもしろそうね〜。」
にっこり微笑みながら、今さっき優華が持ってきた紅茶を飲む。
「ん?」
ただ1人、頭に?マークが浮かんでいる者がいた。
というか直樹だ。
「彩華さん、今何て言ったの?」
「直樹くんを女装させます!」
「それじゃあ、生徒会室に行きましょうか。」
雪が立ち上がったのを見て、優華も立ち上がる。
「あはは…。それじゃあ、俺はこれで失礼します…。」
自然を装って部屋を出ようとする直樹。
「確保。」
雪がパチンと指を鳴らすと、彩華と優華が直樹の腕をガッチリ掴む。
「は、離してくれぇ〜!意味がわからない、何で俺がやらなきゃいけないんだぁ〜!!」
「「「おもしろいから。」」」
3人同時に言った。
「嫌だ!絶対嫌だ!!女装するなら死ぬ方がマシだ!!」
「死んでみる?」
バギッボギッと、指の骨を鳴らす雪。
「女装します…。」
そのまま直樹は生徒会室に連行された。
