じとーっとした雪の視線に慌てる彩華。
「じゃあ宿題は?まだやってないよね、直樹くん!!」
「そういえば宿題あった…。」
「さっすが直樹くん、信じてたよ〜!」
「ほめられてるのかな?」
首を傾げながらも歩き出す直樹。
「それじゃ、明日は全部やっちゃお〜!!」
1人高らかに拳を上げる彩華だった。
【デパート・4階】
「白龍を持ってきてくれてありがとう。」
「気にするな。礼なら、蓮か麗花に言っとけ。お前にセントリーの監視員がついてたから、状況の把握が楽だった。おそらく蓮が麗花に頼んでたんだろうよ。」
「そうか…。」
しばらく沈黙が続く。
「帰ろう、次狼。」
「そうだな。バイクで来ているが、傷口はどうだ?無理そうならタクシーを呼ぶが。」
「大丈夫だよ、バイクでいい。」
「よし、それじゃあ帰ろう。」
………………………。
……………。
……。