遥はコートを脱いで、車を降りる。
「私はお姉様のためなら何でもします。そのために『龍堂』に入学したんですから。」
バタンとドアを閉めて、龍堂の制服を着た遥が学園に入って行った。
またリムジンが走り出す。
「頑張ってね、私の可愛い妹…。来年には魔里と魔由も鳳凰に入学。中と外から攻めてあげるからね、蓮♪」
………………………。
……………。
……。
【デパート・4階】
「ん………。」
目を開けると、目の前には大型テレビが並んでいた。
「気〜が〜つ〜い〜た〜か〜。」
隣から声がして振り向くと、次狼がマッサージチェアーに座って、全身揉みほぐしコースを堪能していた。
「私は――――ぐっ!?」
立ち上がろうとすると、腹部に痛みが走る。
「寝〜て〜ろ〜。知佳〜の〜薬〜塗った〜けど〜塞が〜る〜のは〜1日〜かかる〜ぞ〜。」
「喋るか、マッサージを堪能するか、どちらか1つにしてくれ次狼。」
座っていた、次狼と同じマッサージチェアーに体重を預ける菫。
「まさか円が出てくるなんて…。蓮に報告するべきか?」
