牛乳と猫スーツ。




「知佳さんの不思議アイテムを使ったのか…。本当に増殖したかと思ったよ、ねぇ優華さ―――――」




直樹が優華の方を向くと、そこに優華はいなかった。





次に彩華の方を向くと、いつの間にか彩華の隣で優華が寝ていた。




1人でポツンとしているのもなんなので、直樹もベッドで寝ることにした。





彩華を挟むように、右から直樹、左に優華という順番で寝ている。





店員が3人に気づいて起こそうと近づこうとしたとき、若いカップルが「あれ見て!気持ちよさそうだよ。」と彼女が言うと、彼氏が「それじゃあ、アレにしよう!」と直樹達が寝ているのと同じベッドの購入を決めたので、店員は起こすのを止めた。





この日、直樹達が寝ていたベッドが4つも売れたそうです。




閉店まで寝ていたら、もっと売れたのだが、ある人物の登場で直樹達は起こされる。





「お・き・ろ!」




丸めた週刊誌で、直樹、彩華、優華の順に頭を叩く。





「あれ?次狼…さん?」




まだ半分寝ている状態の直樹が目をこすりながら体を起こす。それに続いて彩華と優華も起きる。





「なにしてるんだ、お前達は…。」





溜め息混じりで次狼が言う。





ベッドの宣伝になっていた3人が起きてしまったので、奥で店員が泣いていることを次狼は知るよしもない。





「早く帰りな。」




次狼に言われて、3人は帰ることにした。





3人がエレベーターに乗るのを見届けて、次狼はポケットからケータイを出す。






「雪、後は頼んだ。」




『了解。』