「暇つぶしにはちょうどいいかも。楽しませてね♪」
微笑みながら円が言う。
「ナメるなーー!!」
円に斬りかかっていく菫。
………………………。
……………。
……。
【デパート・5階】
家具店が並ぶ5階で、10人の彩華が散開して2人を捜していた。
ベッドコーナーでキングサイズのベッドの布団をかぶって隠れている直樹と優華。
周りに彩華がいないことを確認してベッドから出る。
「なんとかやり過ごしたみたいだね。」
「でもどうして姉さんが増えたんでしょう?」
「わからないな…。」
腕を組んで考える直樹。
「Zzz……。」
後ろから寝息が聞こえた。
「彩華さん!?」
振り返ってみると、彩華が隠れていた隣のベッドで爆睡していた。
ちなみに、これが本物の彩華です。
ポン!
またもや後ろから音が聞こえて振り返えると、大量の彩華が煙になって消えていく。
「直樹さん、これ見てください。」
優華は紙切れを直樹に渡す。
そこには【寝ると増えた自分が消えます。】と、どこかで見たことある字で書かれていた。
