誰かを捜しているようにキョロキョロしている彩華が7人いた。
合計10人の彩華がいる。
「「「「「「「あっ、いた!!」」」」」」」
その捜していた7人の彩華が同時に言って、直樹の方に走ってくる。
その声に反応するかのように、自由を満喫していた3人(1人はメニュー見てただけ)が7人に続いて走ってくる。
「うわぁぁぁ〜っ!!」
夢で蹴られたことを思い出して、とっさに優華の手を掴み走り出す直樹。
「ちょっと直樹さん!?どうし――――あれは!夢に見た姉さん天国!?」
振り返って、彩華の群れを見た優華が目を輝かせながら言った。
「直樹さん、離してください!私、あの中に飛び込みます!!」
若干…いや、かなり興奮した優華が手をバタつかせる。
「ダメだって!弁慶の泣き所を蹴られるよ!」
「それでも…いや、むしろ蹴られたいです!」
とりあえず、この優華に何を言っても無駄だと判断した直樹は、手を離さずにそのまま走りつづけた。
「何をやっているんだ、あの子達は…。」
1人ベンチでチョコバナナを食べている菫が呟く。
