牛乳と猫スーツ。




【駐輪場】






ジーパンにパーカーを着たラフなスタイルの直樹がいた。




シャワーを浴び、着替えて朝食を食べ終えると、ちょうどいい時間になっていた。今日は優華とデパートへ行く約束をしていたので、直樹は自転車を取りに来ていたのだ。






待ち合わせは校門なので自転車に乗って行った。





校門に着くが、誰もいなかった。ケータイを見ると、待ち合わせの時間より15分ほど早かった。





「流石に早かったかな?」



ケータイをポケットに直したと同時に、後ろから名前を呼ばれた。






「直樹さ〜ん!」




聞き慣れた声に振り返ってみると、直樹は時間が止まった気がした。







いつもの短いポニーテールを解いて、ドクロのヘアゴムの代わりに、これまたドクロのヘアピンをしていて、ピンクのロングマフラーに真っ白なコートを着ている。しかも、そのコートの後ろには可愛らしい羽の飾りが付いていて、頭の上に金色の輪っかがあれば完全に天使だろう。







いや、無くても天使だと直樹は思った。





おそらく学園の男子生徒に「あの子は天使か?」と問えば、「ああ、天使だ。」と答えてくれるだろう。





おそらく道行く外国人に「Is she an angel?」と問えば、「Yes! She is an angel」と答えてくれるだろう。