「さあ、撃て直樹!!」
蓮に言われて、銃口をミニ彩華に向ける。銃を突きつけられても、ミニ彩華は無邪気な笑顔を崩さなかった。
距離は2メートルくらい、銃を扱いなれた今となっては外しようがない距離である。
いつもなら銃を持てば集中力が高まるのだが、今は逆である。銃を持つ手が震えるのだ。頭で違うとわかっていても、彩華の姿が銃口の前にいるだけで震えが止まらない。
これは迷いか、それとも恐怖か、本人である直樹ですらわからない。
ただわかっているのは、撃ちたくないという気持ちだけだ。
だから直樹は銃を下ろした。
「できないですって!」
「なら、これでどうだ?」
蓮がパチンと指を鳴らす。
すると大量のミニ彩華が消えてしまった。
代わりに、これまたミニサイズの優華が直樹の前にいた。
「直樹さんってヘタレなんですね。」
天使の笑顔で優華が言った。
ザクッと心に割れたガラスを刺された感じがした直樹だった。
「どうしてヘタレのくせに生きてるんです?」
いつの間にか、ミニ優華がもう1人いた。
