彼は直樹と同じクラスの廣島亮司(りょうじ)。体育会系が集まっているクラスには珍しい文化系男子である。
「俺は大丈夫だけど。優華さんは?」
「私も大丈夫ですよ。」
「良かった!ちょっと話がしたいから、来てくれないか?」
2人は亮司について行った。
【旧館・一階教室】
「俺と優華さんが劇に?」
「ああ、そろそろ部費をもらうために作品を提出しなきゃいけなくてさ、友達が作った物語を読んでみたら、主役が2人にピッタリなんだよ!だから頼む!!」
2人に頭を下げる亮司。
「作品を提出?」
「直樹さん、この学園で部費をもらうには活動内容のレポートか、または活動内容がわかる作品の提出が必要なんです。生徒会の課題みたいなものですね。」
「確か前に次狼さんが言ってな。てか、演劇部とかに頼んだらいいんじゃないの?」
出されていたお茶を飲みながら直樹が言う。
「うちの学園に演劇部無いんだ、時代劇部ならあるけど。」
「なんだそのマニアックな部は…。」
飲みかけていたお茶を吹き出しそうになる直樹。
「確か部員数40人の部活だった思います。」
