【学食】
直樹と悠斗は真里香と別れて学食にいた。
「今更だけど、マジで風紀委員やるの?」
定食の味噌汁をズズッと飲みながら悠斗に尋ねる。
「やるよ。真里香をバカにして俺のような筋肉質にする。」
ラーメンのチャーシューにかぶりつきながら答える。
「真里香が狂うまで俺好みに調教する?」
「なんでお前まで、そんな風に聞き間違いすんだよ!!」
叫ぶと同時にツバとチャーシューが直樹の顔にかかる。
「冗談だよ…。しっかし、悠斗が風紀委員か…バカ騒ぎ、もうできないな。」
ハンカチで顔を拭きながら、直樹が言う。
「いや、できるけど。」
ズルズルッと麺をすする。
「は?」
「俺は変わんねぇよ、風紀委員会をバカにしてやる!」
ニカッと笑いながら悠斗が言った。