「俺は言いたいことを言っただけだ。感謝される覚えはねぇよ。」
悠斗は持っていたミネラルウォーターをグイッと飲む。
「あんた少しお姉様に似てる…。」
「そうか?」
「あんたの方が優しいかもね、お姉様はあまり干渉しない人だから。」
「そういう優しさもあると思うぜ。」
「でも…。」
ポタッとスカートに小さな滴が落ちる。
「わ…私…弱いから…。」
涙が溢れ出し、ポタポタと流れ落ちる。
「弱いとダメなのかよ。」
「迷惑…かけちゃう…。」
「お前に迷惑かけられんのは馴れてる。」
「あんた…に…いつ迷惑…かけたのよ…。」
涙を手でぬぐう。
「蹴ったり、殴られたり、ワイヤーで締められたり、色々だ。」
「あんたが…バカな事を…してる…からでしょ!」
「お前もバカになったらどうだ?」
「はあ…?」
振り返り、悠斗を見る。
「人生楽しくいかねぇとよ。」
「バカ…。」
「そのバカにお前もなるんだよ。」
「なんないわよ!!」
真里香はいつの間にか泣き止んでいた。
