「ああ、そういえばそうね。忘れてたわ。」
興味無さそうに雪が言った。
「ふむ。何かイベントをするべきか…。」
いつの間にか髪型をツインテールにされている蓮が呟く。
「そうそう、何件か依頼があったわよ。」
雪が生徒会専用携帯電話を蓮に渡す。
「さて、今日は何かなっと…。」
ピピッと操作して、届いているメールを見る。
「ん?」
後ろの菫が覗き込む。
「相談が4件か…。」
………………………。
……………。
……。
【放課後・部室】
「いつか似た光景を見た気が…。」
窓際で机を2つ合わせて、直樹、菫、優華がそれを囲むように座っている。
「春に一度ありましたよね。」
優華がキラキラと輝く笑顔で言う。
「忘れた人は『7…恋愛相談。』をもう一度読むんだ!」
ビシッと天井を向き、指差す。
「誰に言ってるんですか菫さん…。」
「別の世界の人達だよ。」
フフッと笑いながら、お茶を飲む菫。
「前と違うところといえば…。」
チラッと蓮の方を見る直樹。1対1で話しているが、入り口の近くに後3人が自分の順番が来るまで座っている。
「多いな…。」
「ですね。」