「ごめんなさ〜い!」
ダッシュで逃げる優華。
「許しません!」
「許さないよ!」
2人が優華を捕まえて、全身をくすぐり始める。
「あはは…ご、ごめ…あはっ…なさい…ははは!!」
意外に神崎家のお仕置きは優しいんだと、このとき直樹は思った。
【数分後】
「…………………。」
数分間くすぐられ続けて、優華は廃人になっていた。
「(神崎家、恐っ!!)」
優華を見て、少し体が震える直樹。
「まあ、今回は私が悪かったよ。すまない。」
「もういいよ、仲直りしよ!」
2人がおでことおでこを合わせる。
これが神崎家の仲直りの印である。
「「仲直り。」」
同時に言って、笑い出す。
「(なんか今日、巻き込まれただけだな…。)」
はあと大きな溜め息を吐く直樹。
こうして、この喧嘩は収まりました。