「最高です!いいですよ、姉さま!!」
高そうなカメラを持って何枚も写真を取っている優華。
その表情はすごく幸せそうだった。
「それではもう一勝負しましょう!」
【数分後】
1位…直樹
最下位…彩華
「さあ、姉さん!コレを持って入ってください!!」
優華が彩華に紙袋を持たせて更衣室に入れる。
「えっ!?まだコレあったんだ…。」
少ししてから更衣室のカーテンが開く。
「ちょっとコレ、小さいんだけど…。」
彩華が着ていたのは体操服だった。
しかし現代の短パンではなく、根強いマニアがいるブルマであった。
「罰ゲームなのかな?」
「いい、いいです!最高!」
また写真を撮る優華。
「これって優華さんが楽しみたいだけなんじゃ…。」
「そんなことないですよ〜。」
ダラダラと鼻血を出しながら言う。
「いや、鼻血出しながら言われても説得力ないよ…。」
「さ、さあ、もう一回やりましょう!」
優華が立ち上がると同時に、背中に強い視線を感じた。
「え?」
恐る恐る振り返ると、鬼の形相で蓮と彩華が睨みつけていた。
「神崎家法第55条。」
「仲裁勝負に自己満足を持ち込んだ場合は…。」
「「お仕置き!!」」
蓮と彩華が同時に言って、優華に飛びかかる。