「あれ?優華寝ちゃったね、疲れてたのかな?」
「愛情という名の毒か。」
ピクピクと痙攣する優華に、蓮が解毒剤を打つ。
「さあ、直樹くんも食べて〜。」
天使のような笑顔で殺人料理を勧めてくる。
意を決して、直樹は殺人ゼリーを食べた。
「もぐもぐ……もぐもぐ…。っ!?オムライスの味がする!!?」
食感はゼリーだが、味は完璧にオムライスだった。
「なんか逆に癖になりそうだな。」
パクパクと食べ進める直樹。
「まさか彩華の料理を食べれる人間がいるとは思わなかったよ…。」
優華の背中をさすりながら蓮が言った。
「な…直樹さん…どちらの料理を…選びますか?」
優華がガタガタと震えながら尋ねる。
「彩華さん!」
「姉さん…の…勝利…です。」
「うわぁ〜い!やった〜!!」
飛び跳ねながら彩華が喜ぶ。
「それでは…次にいきましょう…。」
………………………。
……………。
……。
「あ、そろった。」
直樹はダイヤの3のカードを2枚を捨て札にする。
「って、なんでババ抜き!?」
「ちゃんとした種目ですよ直樹さん。先に3勝した方が勝ちです。私が勝てば引き分けでやり直し、直樹さんが勝てば私が考えた罰ゲームをしてもらいます。」
