悠斗を担ぎ上げて寮に戻る。優華も付き添ってくれた。
「いい暇潰しになったな〜。」
直樹たちの後ろ姿を見ながら蓮が言う。
「少し遊びすぎたかな?」
菫は蓮の隣に座り、お茶を飲む。
「若いから大丈夫だろ。」
「年寄りのセリフだな…。」
あははと蓮が笑っていると、ピピッピとケータイが鳴る。
「ん?次狼か……。」
…………………。
…………。
……。
「よいしょっと……。」
悠斗をベッドに寝かせる。(重いので優華と一緒に持ち上げた。)
「ごめんね、優華さん。付き合わせちゃって…。」
「いえ、大丈夫です。それより昨日の夜に牛乳プリンを作ったんですが、食べませんか?」
「牛乳プリン!?いただきます。」
優華と2人で女子寮へ。
「どうぞ、入ってください。」
優華に言われ、部屋に入る。
「………ぅ………った」
奥から声が聞こえた。
「あれ?誰かいるの?」
「姉さんが帰って来てるんでしょうか?」
2人で奥に行くと…。
「ナタリー!?どうして俺なんかを庇った!」
「ジョン…。実は私、アナタが―――――――」
彩華の首がギチギチと、壊れかけたロボットのようにこちらを見る。
