「直樹さん、これを飲んでおいてください。」
「え?ああ、うん。」
優華に渡された小さなカプセルを口に入れて水を飲み、流し込む。
「あと、コレとコレも出しておきます。」
優華が錠剤と何かの液体が入った注射器を出す。
「これは?というか今飲んだの何?」
「今飲まれたのは胃薬ですよ。この錠剤が下痢止め、注射器は解毒剤です。」
笑顔で説明する優華。
「えっと……。なぜ?」
「保険みたいなものです。」
よくわからなかったが、直樹は受け取っておくことにした。
「ふむ。」
蓮が食材置き場で見て触って必要な食材を選ぶ。
「コレと、コレも!」
彩華はとりあえず美味しそうな食材を取っていく。
2人が食材を選び終えて、調理場に戻る。
トントントンと手際良く野菜を切っていく蓮。
ギュイーンとフードプロセッサーと勘違いしているのか、食材をミキサーに入れる彩華。
