『了解、アシストのリミッターを解除。』
ミシッと潰されそうなほど両腕を締め付けられる。
「おおぉりゃぁぁぁ〜!!」
一本背負いのようにトラ猫スーツを投げる。
投げたつもりだった。
しかし想像より重く、そして腕の力が強すぎてコントロールできず、投げるというより地面に叩きつけるようになってしまった。
ゴズッと大きな音がして、トラ猫スーツの頭が少し斜め向きで地面に埋まってしまった。
「あちゃ〜、やっちゃったな…。とりあえず引っ張り出すか。」
直樹が手を伸ばそうとしたとき、プシューッと首元から煙が出て、カチッと音がする。
『猫スーツの胴体部のロックが外れたようです。犯人を捕まえましょう。』
「それじゃ、とりあえず武装解除ってことで。」
胴体を持って引っ張る。
スボッとトラ猫スーツの胴体部が外れる。
「女子の制服、それと黒と白の縞パン…。」
上は龍堂学園の女子の制服で、スカートはなく、パンツだけだった。
「そういえば最近、変質者が近くに出るって言ってたな。コイツが犯人か!まさか女の変質者だったとは…学園のOGか?」
直樹は気づかなかった、トラ猫スーツの胴体の中にスカートとスパッツがあることに。
「よっと…。」
手を引っ張ると顔が出た。
「え?」
