牛乳と猫スーツ。




ビシュッと青白い光線が飛んでくる。




それをギリギリでよける直樹。




青白い光線は直樹の後ろだった魔の森の木々を倒していった。






「なんて威力…。」




『直樹、敵の動きが止まっています。』




シロ言われてトラ猫スーツを見てみる。






両方の耳から白い煙が出ていた。




「故障かな?」




『いえ、おそらく装置の冷却中と思われます。しばらくレーザーは撃てないでしょう。他の武器にも影響が出ているかもしれません。』





「なら今のうちに倒そう!」




トラ猫スーツとの距離を一気に詰める。




おそらく相手も来るとわかっていたのだろう、手から長い爪のようなブレードを出し、斬りつけようとする。






しかし直樹は読んでいた、何かしらの攻撃をしてくることを。武器の詰まっていそうな頭は冷却中、なら胴体に付いている武器だろう。それなら攻撃方法は限られてくるのでかわしやすい。





ブレードをかわして、背後に回る。足を払い、後ろに倒れてくるトラ猫スーツの首元を持つ。





「シロ!両腕のアシストを最大にしろ!制限があるなら解除だ!!」