直樹と彩華が逃げた方向とは逆の方から『うおおぉぉぉぉ…。』と、うなり声が聞こえた。
何かの気配を感じ取り、蓮と次狼が警戒する。
「嫌な気配…。」
スカートに手を入れて、銃(M92F)を取り出す。
「オマケに嫌な臭いだ。」
次狼もブレザーの中から銃(P1091)を取り出す。
「とりあえず行こう。」
蓮と次狼が警戒しつつ、声がした方へと歩いて行った。
………………………。
……………。
……。
【3階・廊下】
「イヤアアァァァ〜ッ!!」
「ちょっと…待って!彩華さ〜ん!」
いつの間にか3階まで上がり、彩華(全力疾走)と直樹(巻添え)がまだ走っていた。
「しょうがない…。気が進まないけど、ゴメン彩華さん!!」
持っていた鎖を、背負い投げの如く投げる。
「うぐぅっ!?」
いきなり首輪が引っ張られて彩華が後ろに倒れる。
「うわぁっ!?ゴメン、彩華さん!他の引っ張り方が思いつかなくて…。」
慌てて彩華に駆け寄る。
「ふふ…。な、直樹くん……は、Sなんだね…。」
「いや、ノーマルだよ……たぶん。てか、なんで恍惚の笑みを浮かべてるの!?」
