「なんか落ち着くねコレ!」
彩華がてへっと笑いながら言った。
「(ああ…。コレで落ち着くんだ……。)」
流石の直樹もツッコミを入れる気にはならなかった。
「バカなことしてないで、さっさと行くぞ。」
大きな溜め息を吐いて、次狼が校舎に入って行った。
それに続いて後の3人も入る。
【新館・1階東側】
「本当に幽霊なんて出るんですかね?」
「さあな。ただ何かがいることは間違いない。」
「次狼さんは幽霊を見たことあります?」
「見たことないさ。まあ、蓮より面倒じゃないだろうよ。」
先頭を歩く蓮を見ながら次狼が言った。
「みんな止まれ!」
蓮が手を広げてストップの合図を出しながら言う。
「どうした、蓮。ん?霧?」
急に直樹達の肩の高さくらいまで霧が立ち籠める。
「校舎の中でどうして霧―――うわぁぁぁ!?」
直樹が持っていた鎖がいきなり引っ張られる。
「もう、イヤァァァ〜!!」
彩華が直樹を連れて(強制)逃げ出した。
「コラ!彩華!!」
「待て!今は動かない方がいい!」
彩華を追おうとした蓮の肩を掴んで次狼が止める。
「仕方ない、直樹がついてるから大丈夫か…。」
