「なんで鎖?会長、これはなんで――――――」
蓮の方を見て直樹が絶句した。
蓮が泣きじゃくる彩華の首に首輪を付けていたのだ。それは直樹が持っている鎖と繋がっているわけで。
「何をやってるんですか会長!!?」
耐えきれずに直樹が大きな声で言った。
「いや〜人と繋がっていれば怖さも和らぐと思って。」
「手を繋げばいいじゃないですか!!」
「え〜、普通すぎ。こっちの方がおもしろいじゃん。」
あははと笑いながら蓮が彩華に首輪を付け終える。
女バージョンの蓮は、たまに彩華をおもちゃのように扱う。男バージョンのときのように、些細な事で追いかけ回されるのも困るが、これはこれで困ると、後に直樹は語っている。
「さあ、彩華。もう大丈夫、それで直樹とは離れないよ。」
完璧だというように腰に手をあてながら言う。
「ふぇ?」
涙を流しながら、首輪が付いていることに気づき、それに付いている鎖の先を見て、直樹と目が合う。
「(絶対に変態と思われるよ俺…。)」
ダラダラと嫌な汗を流しながら直樹が心の中で呟く。
「どう?落ち着いた?」
「(こんなんで落ち着くわけないでしょ会長…。)」
心の中で直樹がツッコミを入れる。
「………………。」
チラチラと首輪と直樹を何度も見る。
