時刻は朝の3時48分、外はまだ暗い。
ガチャッと生徒会室のドアが開く。
ブレザーは着ておらず、長袖の制服にスカートをはいているので女の子だろう。
たとえ暗い夜でも、目立つはずの銀色の髪は、なぜか底のない闇のように黒い。
その女の子が壁に手を当てると、ダストシュートのような物が壁から出てきた。
女の子はダストシュートを開き、腰に付けていたホルスターを拳銃が入ったまま捨てる。次にスカートの中に手を入れれて、中からナイフを取り出す。そのナイフも女の子の本来の髪同様、ある程度暗くてもキラリと光るはずだが、暗闇に溶け込むように黒い。
それもダストシュートに捨てて、隣のキッチンがある部屋に入る。
靴、靴下、ネクタイ、制服、スカート、下着といった順番で、まるで迷わないよう目印を落としていくかのように脱いでいく。
この部屋の一番奥のドアを開けると、そこにはシャワールームがある。
カチッと電気をつけて、そこに女の子が入り、頭から温かいお湯を浴びる。
排水溝に流れるお湯は透明ではなく赤色だ。まるで血ように赤い色だった。
自前の長髪をていねいに洗うと、小さな電球の光でも綺麗に輝く銀色になった。
